視力回復とは

視力回復のメカニズム

なぜ近視になるの?

遠くが見えにくい「近視」は遺伝などによる先天的な場合と、環境や生活習慣などによって引き起こされる後天的な場合とがありますが、大半の方はテレビゲームやパソコンのやりすぎで眼を酷使したり、姿勢が悪く合わないメガネやコンタクトの使用などが原因になっています。
ここでは後天的に起こる近視について取り上げたいと思います。

眼はカメラと同じような構造をしています。
レンズ(水晶体)の厚みを毛様体という筋肉で調整し、フィルムにあたる網膜にピントがあって、ものが見える状態になります。
近視はピント合わせの機能がうまく働かず、本来網膜で合うはずのピントが、網膜の手前であってしまっている(ずれてしまっている)状態を言います。

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ピントが合わない原因

近くを見るときは毛様体が緊張してレンズ(水晶体)が膨らみ、遠くを見るときは逆に緊張が解けレンズが薄く(オートフォーカス機能)なってピントが合います。
しかし、パソコンやゲームなど、何時間も近業(近い所だけ)を見続けていると毛様体は緊張状態を続けることになり、やがてその状態でマヒしてしまいます。
そのマヒの状態で遠くを見ても毛様体は緊張状態からうまく抜けられずレンズを薄くすることができなくなり、遠くがぼやけて見える、いわゆる近視になってしまいます。

眼のピント合わせには毛様体に加えて、眼球を動かしている6本の外眼筋も関係しています。そのため近くを見る作業が多くなると筋肉が疲労してピント合わせにも影響が出てきます。

02
疲れ目(眼精疲労)チェック

  • 目のつかれがなかなかとれず、物がぼやけたり、かすんだりする。
  • 目が重く、しょぼしょぼする。
  • 目が乾いた感じがする。
  • 涙が異常に出る。
  • 肩こりや頭痛、吐き気がする。

該当する項目がある場合は、眼精疲労が疑われます。
※「あなたの医学書 目の病気」(誠文堂新光社刊)より。

眼精疲労の原因

眼精疲労の原因はなんでしょうか?多くの場合、パソコンやゲーム、読書など、近くを長時間見続けるという目にとって休まらない状態を日常的に行ったために、毛様体や眼球の筋肉の緊張状態が続いて疲労を起こしていると考えられますが、緑内障などの眼病が原因でおこることもあります。
まずは眼科で疲労の原因を特定してもらう方が良いでしょう。

眼精疲労の予防

目の慢性的な疲労が原因となっておきている眼精疲労の場合、目を休ませることが大事です。
運動後の筋肉痛や肩こりのように、マッサージや温泉につかるとかができれば良いのですが、残念ながら眼球をとりはずして直接もみほぐすことは出来ません。
自分で意識して、目を休ませる習慣をつけることができれば良いのですが…

あわないメガネは要注意

メガネやコンタクトで視力を矯正している人は、自分の生活スタイルにあったメガネかどうかをチェックして下さい。
仕事でパソコンを使っている人や手元を見ることが多い生活スタイルの人が、遠くを見るためのメガネをずっとかけているのは目にとってはあまり良くありません。
そういう方は近くが楽に見えるメガネに変えることで目の負担が減り、眼精疲労の予防になる場合があります。

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